戦友は筋肉マン

今、朝5時くらい。ふと彼のことを思い出して書いてる。

 

新卒で入社した時、他の新卒は男女含めて全員東京にいってしまって、同い年の筋肉マンだけがいた。大学卒業前に中退して、バイトで入っていたうちにそのまま入社した。

筋トレが好きだったり、株とかFXとかそういうのができる頭がキレる奴。

 

彼は筋トレトークをちょくちょくした。

毎朝の筋トレの話や最近やってる○○が△△に効いてヤバい!とか。

最近腹出てきたんじゃない?って言われることもあった。うるさい黙れよ!

あとちょくちょく腹筋チェックをさせられた。なんか悔しいけどバキバキだったし鉄板仕込んだような硬さだった。俺だって高校の頃は…!

時折おっぱい(胸筋)チェックもしてたっけ。

鍛えるとあんな風に自信満々になるのか。

 

彼は健康志向だったりこだわりが強い。

よく一緒にランチに行った。

その度に評価が下され、一定水準を下回ると行けなくなる。また、その日のコンディションによって、野菜多めにしようとか、ジャンクフード、ラーメンは無しだ、炭水化物摂りたくないとか制限が出てくる。飯が食えません。勘弁してください。

 

ランチの時は、趣味の話や案件の話、恋愛事情、色んな話をした。

どんなに辛い案件が走っていても、あの場は憩いだったな。いい息抜きになったし、詰まっている時はアドバイスを出し合えたから。

 

ある日、彼の扱いをどうしたらいいか分からなくなってきていると上司に相談された。

彼はプロデューサーにポジションを変えたけれど、未経験だったからガッツリアサインされることもなくて、微妙なポジションにいた。仕事させてもらえないしどうしたらいいか分からないと相談を受けることもあった。

 

僕は思い切って、彼をプロマネに置いてくれないかと打診した。彼、結構キッチリするタイプだし、性格的にもあってると思ったんだよね。

 

数日後、彼はプロマネになった。全体を見て、誰が何をやっているか分からない、でも確実に忙し過ぎる人と、そうでない人が居ておかしいという話になって、タスクを見える化する為に動いた。

みるみるうちに見える化され、バイトのアサインの仕方やタスクの振り分け方なんかがどんどん改善された。

なんか誇らしかった。一枚噛んだくらいだったけど。

とりあえず彼をそこに置いたん俺やからな!と声を大にして、でも気持ち小声で言いたい。

 

 

ある日、僕が会社に辞めると言った翌日、彼は飲みに行こうと誘った。

たしかクラフトビールが飲めるちょっとオシャレなお店。

 

飲みながら退職を全力で止められた。ずるい。

 

過去に何度か辞めようかなぁと思った時、その度に相談していた。その時は背中を押してくれていたのにだ。ずるい。

 

彼の言葉は真っ直ぐで、第三者視点なんだけど、時折彼の気持ちが載っていた。全部刺さった。HPはみるみる削られる。優しさに思わず泣いた。堪えられなかった。

 

結局、辞める事にして退職届けを出したんだけど、彼は最後まで「はー お前辞めるから全部俺に(タスクが)くるやん」と言いつつ、なんだかんだ背中を押して手を振ってくれた。

 

めちゃくちゃいいやつ。

彼は今までで最高の戦友。

 

きっと今日もそろそろ起きて筋トレして仕事行くんだろうな。